あ、しまった


偽物とはいえ、愛斗くんの彼女なんだったっけ…今の言い方は変だよね


「ふぅ…みうはいいなぁ何か努力しなくても色
んな物手に入れてる
気がする」


「えぇっ!どこがぁ?」


「アタシ…リュウと付き合えるまで結構頑張ったよ、でも、みうは入学初日から愛斗にすぐ気に
入られてたもんね」


あれ、気に入られてた
っていうのかな…


ちょっと疑問になりながらもそのまま話を聞く


「やっぱり想われて付き合う方がいいのかな」


カナちゃんがまた涙を
ポロッと零した


「最近リュウずっと上の空でさぁ~…受験勉強のせいだけじゃない気が
する、私のこともう
飽きちゃったかな」


「そんなことないよ!前にリュウさんとちょっと話す機会があったんだけど、カナちゃんのことすごく大切に想ってたよ」