「リュウさん…カナちゃんがあまりにかわいくって照れたんじゃない?」


「…そうかな」


やっと顔を上げてくれた


今日はマスカラしてないおかげで、パンダにならなくてすんだね


涙の痕が残った頬が太陽に反射して光を放つ


「いつもちょっと濃い目のファンデだった?肌
白くてキレイ」


「顔でかく見えない?」


「ううん!私すぐやけちゃうからカナちゃんみたいな白肌うらやましい」


「…ありがと」



そう言うとやっと
顔を上げてくれた



「みう愛斗の所に戻っ
たら?私はいいから」


「私カナちゃんと一緒にいたい、それに愛斗くんと別に夏休みにまで
会いたくないし」



「え?」