「リュウさん本当に、ナチュラルメイクのカナちゃんでも大丈夫って?」


「大丈夫?オマエの
方がひでぇじゃん


スッピンがいいかどうかは知らねーけど、基本的に飾らない女が好き
だからな、あの人」


「飾らない…って、何かちょっと違う気がするけど?私カナちゃん追い
かけてくる!」


愛斗くん私を止めることもせず、ただ見つめ
てるだけだった


優羽吾くんは慌てて玄関まで来てくれたんだけど


こういう時は男の子がいるより女だけの方がいい


…あの寂しい毎日を救ってくれたのはカナちゃんだったし、私も何とか
カナちゃんの力に
なりたかった


私は優羽吾くんを置いてカナちゃんを追いかける為に、玄関を飛び出した