別に楽しんでるわけじゃないんですけど…


愛斗くん笑って私の髪を上からくしゃくしゃする


「リュウさ~ん、入る時は前もって言ってくんないと~、ヤバいことしてたらどーするんスか?」


病院でするわけないし!しかもこんな共同部屋で何するっていうのよ~


そう言おうとしたら、何を思ったか愛斗くん今度は私の口を押さえて自分だけささっと起き上がる


「…愛斗マジでその子と付き合ってんのかよ?
カナが言ってたけど…」


「はい、そーでぇす
私みう、よろしくねぇ」


私の口元に押いた手を、親指を支点に他の指を揃えてパタパタさせ裏声で私のマネ?して喋りだす


「ぶっ、何だよそれ!…それにしてもその子こないだ間会った時よりかわいくなってんじゃん!」


リュウさん遠慮がちに病室に入ってくると、私達の前で立ち止まる


「ハハッ、そーっスね
オレも思います」


私は愛斗くんの
言葉に耳を疑った