1時間位はそこにいたのかな、愛斗くんとお母さんのやりとりを見ていただけであっという間に
時間が過ぎた


「じゃあ私
そろそろ帰るわね」


優羽吾くんのお母さん、愛斗くんに微笑みかけるとベッドの側のイスからそっと立ち上がる


「じゃーエレベーター
まで送ってく」


愛斗くんは、お母さんの腰に手をまわしそのまま二人で病室を出て行った


何なのその仲良さは…


それを見てかどうなのか咲妃さんが優羽吾くんの腕を取って同じように
歩き始める


「じゃ私たちも帰ろー」


「みう、家まで送るから一緒に乗ってって」


「えーと…」


無意識に、絡められた咲妃さんの腕を振りほどいてる…私を見る咲妃
さんの視線が怖い