「何で…って、あらあら愛斗言ってないの?」


話が見えない


愛斗くん素知らぬ顔で
ベッドから立ち上がり
スリッパをはく


「そーいうのはちゃんと言わなきゃダメよ失礼
じゃない…」


お母さんが言いかけると愛斗くん彼女の口元に人差し指をそっとあてる


「後で言うから」


「そぉ?ならいいけど」


お母さん、上目遣いに愛斗くんを見ると、二人で微笑みあってる


おーい、二人の世界に
入ってますよ~


後から来た、私たち残りの3人はちょっと取り
残された感じになる


「まぁ…とりあえず愛斗くん無事で良かったね」


優羽吾くんに同意を求めようとして振り返ったら


彼は何とも微妙な表情で前を見つめていた


…優羽吾くん?