「あ~っ!しまった」


「みう、どしたん?」


突然大きな声を出したもんだから、優羽吾くんだけじゃなく、周りにいた人も一気に私に注目する


恥ずかしくなって小声で優羽吾くんに話す


「愛斗くんにお見舞いのお花買うの忘れた…」


病院のロビーを歩いてる人が花束を持っていて、今頃忘れた事に気づいた


ほんとバカ、お見舞い来といて手ぶらはないよね


「愛斗に花ぁ?
笑っちゃう」


優羽吾くん、苦笑い


「みうが花だからいーじゃん、オレだったらそれだけで嬉しーけどな」