「で?誰が、顔はいいのに目つきが悪くて素行
も悪いって?」


愛斗くん胸倉掴んでた彼をポイッと投げ捨てると私のおでこを軽くつつく


顔がいいとかは言って
ないけど~


それに王子様ってキャラじゃないじゃない、よく言うよ・・・


「助けてもらって何か不満あるわけ?ないよな」


「ないよ・・・あ!そーだ、はきだめクラスってどういうこと?」


話題を変えようと、とりあえずさっき気になったことを聞いてみる


「8組はー、やる気ない奴らのはきだめクラス、入学式の日のマラソンでハナから走ろうとも
しなかった奴ら」


そうなんだ、まーちゃん絶対走らなそうだもんね


「これで1コ貸しが出来た、やったね~」


嬉しそうに鼻歌歌い
ながら歩いて行く


慌てて私もその
後を追った


愛斗くんの後姿が・・・


今までよりも、ちょっとだけ頼もしく見えた