「まーちゃん?!」


…男の子、私の足元で
白目むいてのびてた
あっけない終焉


ほんと口ばっかりなん
だから、情けない…


「今のって、まーちゃんが助けてくれたよね?
どうやったの?」


バタバタと駆け寄る私にいつも通りテンション
低いまーちゃんの声



「あんたってさー
…オトコ運、悪すぎ」


ボソッと呟く


そりゃ男運いいとは
言えないけど…でも


思わずまーちゃんの
腕を掴んで引き寄せた


「まーちゃん…私昨日」


そこまで言って、私はまーちゃんの事何も知らないんだ…って目が覚めた


少しだけ振り向いた、その目は光がなくてとても冷たいものだった


受験の日に仲良くなってその後何回か会っただけ


見かけによらず意外と気さくで、笑顔のいい彼女


私はそんなことだけで彼女を、昔からの友達のように勝手に勘違いして
いたのかもしれない