少し日が暮れてきて
涼しくなってくる


「そろそろ帰る?」


優羽吾くんの顔を覗き
こむと、視線が一点
に集中していた


「どうしたの?」


目線をたどると、少し小高い所にある屋根付き
の展望台から歩いて
くる二人の姿


高校生位の女の子と少し年配の男性が寄り添って歩いている


「あいつ…」


「知ってる人?」


そう言って今度は私が
びっくりする番だった


夕暮れ時でわかりにくかったけど、近づいてきたその顔に見覚えがあった



…皆さんお忘れの
ことかと思いますが


その人とは…ストーリー序盤に出てきた


私と同じ中学出身の
まーちゃんだった