「みう、愛斗にさっき耳にキスされてたっ!?」


カナちゃんがカバン引っ付かんで、遠くの席から駆け寄ってくる


「やだな~
してないってば」


やっぱり周りからは
そう見えてたんだ


「カナちゃん帰ろ」


二人で教室を出ていく


カナちゃん、愛斗くんと優羽吾くんの朝の
やりとりを見た後


私が髪切られて教室に戻った時の一言は、ヤキ
入れられたの?だった


愛斗くんが慌てて
訂正してたけどね


その後も根ほり葉ほり聞いてきたけど、愛斗くん笑ってうまくかわしてた

結局カナちゃんも騙す
ことになってしまって…


私が嘘で愛斗くんと付き合ってるだなんてちっとも思ってないみたい


やっぱりね~、みうみたいな子は嫌がってても
すぐ落ちると思った


なんてちょっと微妙な
ことも言われつつ…


門の近くまで歩いて来た時、カナちゃんがフフっていきなり笑い出す


「ねっ、明日ぐらい…
あるんじゃない?」


好奇心の目で私に一歩近づいて、肩を軽く
ぶつけてきた