腰をかがめると、ふわっと私の耳元まで顔を寄せ優しい口調でこう言った


「みう改造計画、残念ながら今日はココまで
続きはまた明日」


唇が耳にもう少しであたりそうなくらい間近に
愛斗くんを感じる


息が耳にかかってくすぐったい…周りから見たら角度によってはキスしてるように見えるんじゃない?わかってて、絶対
わざとやってるよね


「んじゃ、帰るわ」


私の頭を大きな手で軽くポンポンたたくと、笑って教室を出てく


変なの…あんなに苦手だった愛斗くんなのに、一緒にいるとちょっと優しい気持ちになれる


初めて手加減してくれた…人の話聞いてないようでちゃんと聞いてくれてるんじゃない


後ろ姿を見送り
私も帰る用意をする