なぜかみんなちょっと
テンション下がったままトボトボ歩き出す

「…みう~…」

カナちゃんが私を見る

「アタシのこと
軽蔑したよね?」

「え?」

「咲妃の話、いかにも
アタシは部外者みたいな言い方してたし…本当はあの事件の日咲妃から

『今日リュウさんに話したい事があるから連絡取ってもらえないかな?』

ってメールが入ってたんだ…でもアタシ無視して

私とリュウは付き合ってたけど、前から咲妃の事気に入ってたの知ってた

だから二人を会わ
せるのが怖かった…

何時間か後に咲妃から電話が入ってたけど…アタシ出なかったんだ…そしたら…あんなことに」


「おい、お前のせいじゃねーから気にすんなあの日咲妃はリュウさんに違う件で話があったから」

「違う件て何?」

カナちゃんキッと
愛斗くんを見上げる

「あ…いや…うん…」

愛斗くん口ごもる

「口からデマカセ言
わないでよね…そん
な言葉でアタシが安
心すると思ってんの?」