楽しい(?)会もあっと
いう間にお開きに

外はもうすっかり
暗くなっていた

時計を見ればもう21時


「みうん家ってこっ
から遠いよな…遅く
なったけど大丈夫?」

優羽吾くんが私を見て
心配そうに言う

「うん、駅まで行ければ後は電車乗るだけだし」

そう言うとみんな
顔を見合わせる

「…何?」

「いや…別にぃ~オレ
とカナが方向一緒だし
途中まで送ってくわ」

私の肩をポンと叩くと
愛斗くん地面に転がっ
てる石を軽く蹴る

「…お前は咲妃を
送るんだろ~?」

咲妃さんは黙ったままだ

「そ~でしたっ!じゃあみんな気をつけて
また明日学校で」

優羽吾くん軽くウインクすると自転車にまたがる

咲妃さんを後ろに乗せゆっくり走り去って行った

私たちはその
後ろ姿を見送る…


入学式の日優羽吾くん
に後ろに乗せて
もらったけど

二人乗りに慣れてる
感じだったな…

いつも咲妃さんを
乗せてたんだね


はあ…なんか
嫌なもん見た