そんな事を思っているとドアが勢いよく開いた

「お待たせ~っ
本日のスペシャルです!

あなたのイメージで
作ってみましたっ」

優羽吾くん深刻な私たちをよそにテンション高らかに部屋に入ってくる

「…ぶっ…」

今まで落ち込んでた
カナちゃん、優羽吾くんに差し出されたプレートを見て思わず吹き出す

「ちょっと…笑わせないでよ、それアタシ?」

優羽吾くんの手には
真っ白のプレートの上に色とりどりのフルーツとロールされたクレープが

真ん中には黒いチョコでカナちゃんバリのまつげとうっとり閉じた目が描かれていた

「イメージつーか
ただの落書きだし…
バカにしてんの?」

言い方は悪いけど
明らかにカナちゃんの
声色はさっきと違って
安堵の表情を見せていた