同じクラスで
ありますように…


そっと祈る


私が荷台に座ると


「あ、ステップ
あるから足かけな」


って言ってくれる


「ありがと~」


「んじゃ
出発しま~す」


彼の背中を見つめながら自転車に揺られ、桜並木を横目に幸せ気分
に浸っていた


地面に落ちた
桜の花びらが


ピンクのじゅうたんが


私を祝福してくれてる
かのように思えた


そう…


この時は何の疑問も
なかったんだ


彼がどうして遅れたのか


ステップのついた自転車


後ろの私を気遣って
くれる優しいこぎ方


…全てが私のために用意されたものでないことを


私は後で知ることになる