気が付いたら、朝。
カーテンの隙間から、目に悪い光線が入ってくる。



「んあーっ、よく寝たぁ…」



おもいっきり伸びをして、まだ睡魔状態の体を目覚めさせた。



てか、私。
昨日リビングで爆睡してたよね?


してたしてた。


なのになぜ、私は今ベッドに居る?




『ギュルルル』



腹の虫が騒ぎ出した。

今の疑問を考える前に、ご飯にしよう。








「おはよ―」


ボサボサの頭をかきながら、リビングへ向かった。


すでに智が、朝食を作っている。


「おー、智作ったの?」

「お、おう…」



なんか智の様子がおかしい。
私の方を向かない。




「智―?どうしたの?」

「なんでもねぇ…。」

「あそ。」



私は既に用意されていた朝食に手をつけた。