「ずっと・・・」 ずっと。 ほんとは。 こわかったんだ。 うん。 うらやましかったんだ。 うん。 みんなみたいに、 あそびたかった。 うん。 友達がほしかった。 うん。 ずっと一人だった。 うん。 淋しかったんだ。 うん。 泪とともに流れ出たのは 驚くほど素直な言葉だった。 なきじゃくる僕を そいつはずっと抱きしめててくれた。 ただ、うん。と。 ただそれだけ。 静かに僕の話を聞いてくれた。 僕はそれに身をまかせた。 何もかもをあずけた。