「一緒に帰るの久しぶりだね~」 相変わらず、当たり障りの無いことを喋っていた。 授業のことや、テストのこと。天気や気候のこと。 駅に着き、電車に乗った。 中吊りに、高校生の殺人事件のことが書いてあった。 「最近、怖くなったよね~」 そんなことを喋った後、少しの間ができた。 私は、その沈黙が少し重く感じた。