仰向けに倒れるルナの横には、僕と、うさぎ。


僕は、ひとつの願いをこめて、赤い実を食べ散らかしたが、彼女が目覚めることは、なかった。



うさぎは何度も彼女の手を舐めたが、彼女が動かないのを知ると、やがてどこかへ行ってしまった。



もう、二度と戻ってはこないだろう。



僕の頬を、涙が伝う。





いや、違う。



雨だ・・・!