「助けてくれ・・・」


「奪わないでくれ・・・」


「人でなし!!」



色とりどりの罵声を浴びながら、僕らはより強く研ぎ澄まされて、より残酷になっていった。


誰かが、こんな世界を終わりにしなければならなかった。


父が愛した、銀色の女神の伝説のように、

誰かがこの世界を、再び蘇らせることを、弱いものは心から待ち望んでいた。