両手で目をこする悠介。 涙をふいている。 悠介は、学校でダントツいちばん人気で、 ファンクラブまである。 ・・・そんな悠介のナミダ。 多分ファンクラブの人が見たら、 ぶったおれると思う。 「なら・・・俺もつける」 『・・・は?』 予想もつかなかった言葉。 「ねーちゃん・・・」 『きゃっ・・・ちょっと、悠介!』 じりじりと壁においつめられて・・・ あっというまに逃げ道は無くなった。