華やかな世界が終わると、そこはいつもの日常があるわけで…



「ったく!お前は何だってそんなに勝負事が強いんだ!?」

「はあ、すみません。チェックメイト…」

「むむむ〜、よし、小桃、もう一回だ!」



冷静ぶってにこやかな顔をしても、青筋が立ってますよ!坊っちゃん!!

「もう勘弁してください。毎日毎日チェスばかりじゃ疲れます。どうせ勝てないんですから…」

「お前、何様だ!この俺様に向かって〜」

「秘書の小桃風情ですが…」

「ムカつくな〜!!次は勝つ!」



…………………


何て毎日こんなのばかりで疲れるわっ!!






「安西さん?」


「錦城さん…」


休み時間に突然話しかけられた

「何か?」

「冬馬様のお話を聞かせて?夜はやはり、クラブとかに行かれてるの?」

嬉しそうに頬を紅潮させて、バックにはお花が見える…


「ええっと…、最近は通っていませんね。冬馬様の今のブームはチェスをされることですね。私もよく勝負にご所望されますが」

「本当?」

目が一段と輝く…


ひぇ〜、怖いっ!!