パッと目覚められない目を擦りながら、いつも通り5社の新聞を読み、朝食を食べる…

あぁ、慣れてきたな…

この生活も。そんな事を考えながら坊っちゃんを見つめた

坊っちゃんは私と違って、いつも通りスッキリした顔をしている…

この人、何時間寝れば満足なんだろう…

「小桃、今日から高校だな!」

「その節はありがとうございます。通わせていただきまして…」

「うむ」

坊っちゃんは満足気に笑った

「俺様と同じ高校なんだから、せいぜい恥をかかせないでくれよな」

カッチ〜ン…

また一言余計だっつーの…






私は初めて着る制服に袖を通し、二度とどっかの『ピー』(呼ぶ価値無し)に似てる何て言われないように、髪をキッチリまとめてアップにし、ダテメガネをかけた

うむ…これで真面目ちゃんだ!



「小桃ー、行くぞ!」

「はい!!」

私は部屋を出ると、東海林さんと坊っちゃんが残念そうに私を見ていた…

「何か?」

「お前、何だその頭!」

「小桃ちゃん、スタイリストさん呼ぶから髪を巻いたりしてみよう?」

あ、私のこの姿ね