『 …ねぇ、
"ルネ"って誰? 』
「 っ!? 」
『 "ルネ"って、何度もうなされながら呼んでたよ…。"ルネ"ってアンタの恋人?』
奴の口から出たその言葉に、俺の全身が固まったような気がした…。
別れを切り出したのは間違いなく自分自身なのにこんな風に動揺する自分は、心のどこかでまだ彼女への未練が残っているのだろうか……
「 …っ、いちいち俺に干渉するな。」
そう吐き捨てながら起き上がり、ベッドから降りた。
けだるさの残る体を無理矢理起こし、時計を見ると…時刻は9時になる少し前だった……。
「 っ!?
オマエっ、なんで起こさないんだよ!?」
仕事は完全に遅刻。
普段からやたら俺に声をかけるくせに、何故こんな時に限ってそうしない。
俺が八つ当たり半分にそう声を上げると、奴はわざとらしく拗ねたように言った…
『 干渉されたくないんでしょー? 』

