僕は桜子と涼太に“ありがとう”と囁いて 飛んだ。 もうここにいる必要がないんじゃないか。 僕の役目はもうない。 もっと僕を必要としている子が どこかにいるのかも知れない。 桜子と涼太、この学校の仲間達とのお別れの時が 迫ってきている気がした。 どうしてだろう。 嬉しいのに 寂しくて 涙が出そうだ。