「あーもう。本当にお前わかってんの?」 「はい」 面白い会話だけど、これってすごく素敵な愛の告白タイムだと思う。 「好きだからぁ……俺、お前のこと」 「…………」 沈黙になるのは当たり前で。 涼太は好きだと言いながら、桜子の頭をぐいっと自分の胸に抱きしめてしまった。 「わ、わ、私も」 「ん?何?」 「好きです」 桜子の震える声での告白は、涼太の胸にしっかりと届いたようだ。 涼太はびっくりした表情を見られないように、また桜子を抱きしめた。