虹色パウダー




ひと休みしようと、校舎の屋根に寝転んだ。


雲は休むことなく動き続け、どんどん形を変えていく。




人間界って美しいものが多い。



空の青さも、雲の白さも・・・・・・僕にとっては忘れられない美しさだ。




あれ?

ため息が聞こえた。


どこだろう。



生徒からのSOSは感じられない。


僕は廊下を飛び回り、ため息の主を探す。




僕は、職員室を覗いてみた。




こんな所にいた。

僕を必要とする人が。




そうか、転勤してきた先生か。