桜子の好きな夏みかんパウダーを…… 振り掛ける。 願いを込めて。 -どうかあの公園に行って- 桜子が好きなのは涼太。 それが全てだ。 僕はまた公園に戻り、涼太の練習を見ていた。 涼太は、桜子を待っている。 絶対そうだ。 あれから一度も会話をしていないふたり。 もう何ヶ月も経つ。