「よしっ!話しかけよう!!」 「そうしな」 変な意地張っててもしょうがないもんねっ! よしっ!!! あたしは屋上から出て、教室へ向かった。 なんか、ドキドキする。 教室へ近づくにつれ、高鳴る鼓動。 城島君の姿が見えて、名前を呼ぼうとしたとき。 「城―――」 「光春ぅ!!!」 あたしの声に遮る、相田さん…… 「美津江。なんだ?」 楽しそうに笑う二人。 やっぱ、無理だよ。 話しかけれない……