暁人は私の目の前に立ち、腕組みした。



「何?」



開口一番、ムスッと突き放すように言われる。



「……執事のトレード、本当に辞めるの?」



私の問い掛けに、軽く頷く。



「用はそれだけか?

終わったなら帰れ」



そう言って、私から視線を外した。