「……色気ねぇも、なんもかも、 ……全部ナシ」 ぎゅっと、私の手を握る力が強くなった。 ナシって言われても。 そう言いかけて、暁人の後ろ姿を睨みつけた時。 ぼんやりと街灯に照らされたのは、 暁人の真っ赤な耳。