母の目が「あんたにもっと魅力があれば」と言っている。 ほっとけ! 睨み返した私に母は、やれやれ、とばかりに台所へ行った。 疲れた。 ソファーにドサッと座る。 そして暁人を見て言った。 「座ったら?」 暁人はちょっと驚いた顔をした。 だがそれも一瞬で、スッと私の隣に腰を下ろした。