母は私の言葉を見事に無視し、私の後ろに立つ人影に話し掛けた。 「鷹司くん。まだ早い?」 そつのない笑みで切り替えす。 「いいえ。 でも、皆様とご一緒するわけにはいきませんので、私は後から頂きます」 ちょっと! 私の時と態度違うんじゃない!? 「あら~、いいのよ~。 みんなで食べましょ~。 ったく、杏奈が変なこと言うから!」 また私!?