《月》







バルルルル……



「月サマ、
お迎えにあがりました。」







中から降りてきた
燕尾服の若い男の人が
ひさまずく。








「…あっ、はい。
それはどうも遠路はるばる…」





「お嬢様、お辞めください。
天音家の執事に
敬語などいりません。」





「……」









初めて、自分の家の財力を
痛感した…



す、スゴすぎる…。







これが、
お金持ち系ドラマとかで
やってる
自家用ジェット…











「月―っ!!そんなところで
突っ立ってないで、
もう行くよ―っ!!」





「…あーはいはい、
はしゃぎすぎ、百合奈。」





「月チャ―ン!!」




「……」





「えっ、ムシ?ねぇねぇ~
…いってぇ、爽汰!!」





「ちょっとは黙れ、雅弥」







そう、
もう御察しが
ついてる方も多いと思いますが、

これから、島でバカンス
(With愉快な2人とエロ執事)
なんです!!