「よし、じゃあこれで帰りのホームルームは終わり」 先生の言葉に、みんなががたがたと席を立った。 「向〜。ばいばぁい」 いつの間に準備したのだか、おっとりした性格からは考えられないほどのスピードで明衣は教室を出ていく。 たしか今日はバイトって言ってたもんな。 私もはやく帰りたい。 でもやらなくちゃ…。 うん、さっさと終わらせて帰ろう!!!! 私は席に座ったまま校舎内が静まるのを待ち続けた。