ある日の放課後。 私は2年5組の自分の机でこそこそとある作業をしていた。 なかなか終わらない作業に少しいらいらする私。 「…っできた!!」 不器用な私はなんとかその作業を終えると、窓辺に立ち、出来上がったものに息をふっと吹き掛ける。 と、同時に手を離す。 私が飛ばしたものは、ひらひら飛んで、どこかへ消えていった。 うん、これでよし。 私は満足して帰り支度を始めた。