あのあと、私はちゃんと教室に戻った

教室に入ると、涙目の那奈が立っていた

「ごめんね…
私…無神経なこと言って…
椿は、2年もウィル君を待ってるんだもんね…
似てるなんて言って…本当にごめんね」

私の手をにぎり、何回も謝ってきた

「いいよ。
私も悪かったんだし」

なんてまだ許せないから、素っ気ない態度になっちゃった…

「ありがとう…」

那奈は、涙の顔で笑った

そして、陰でこの話を聞いてる人がいるなんて思いもよらなかったんだ