『茜!こっちのレイアウト手伝って』
「はい!」
ハルにごめんと言われてから3日。
ハルと話す機会がなくなったこと以外は、今までと変わりない日常。
納期の迫った仕事に追われて、忙しく働く毎日。
忙しいほうが余計なことを考えずに済む。
「茜、最近ずっと残業続きだし、今日は早く帰って休め。
この仕事、急ぎじゃないだろ?』
社長に、やりかけの仕事を取り上げられて苦笑した。
この仕事頼んできたの社長なのに。
手で、出口を指差され、私は帰り支度を始める。
まだ忙しそうに働く皆に、声をかけて職場を後にした。
外に出た瞬間強風に煽られて舞う髪の毛を手で押さえた。
そういえば今日は午後から風が強くなるって朝の天気予報で言ってたっけ。
ふと、桜の木を思い出した。
今この風でたくさんの花びらが舞い散っているかもしれない。
そう思うと自然と私の足は花見のあった桜並木の方へと向かっていた。
「はい!」
ハルにごめんと言われてから3日。
ハルと話す機会がなくなったこと以外は、今までと変わりない日常。
納期の迫った仕事に追われて、忙しく働く毎日。
忙しいほうが余計なことを考えずに済む。
「茜、最近ずっと残業続きだし、今日は早く帰って休め。
この仕事、急ぎじゃないだろ?』
社長に、やりかけの仕事を取り上げられて苦笑した。
この仕事頼んできたの社長なのに。
手で、出口を指差され、私は帰り支度を始める。
まだ忙しそうに働く皆に、声をかけて職場を後にした。
外に出た瞬間強風に煽られて舞う髪の毛を手で押さえた。
そういえば今日は午後から風が強くなるって朝の天気予報で言ってたっけ。
ふと、桜の木を思い出した。
今この風でたくさんの花びらが舞い散っているかもしれない。
そう思うと自然と私の足は花見のあった桜並木の方へと向かっていた。

