今日は早めに帰ってきた。

何だか早苗が気になった。

直ぐに自分で
抱え込んでしまうので、
心配する。

「ただいま、早苗」
とリビングに入ると、

「お帰り。」
と返ってきた。

晩御飯を食べ終わると、

「あのねさっき真理に
相談したんだけど、
実家に帰ったほうが
いいのかなと思っている。」

「俺は傍にいて欲しい。」

「けど・・バレたら・」と

早苗は泣きそうだった。

「もし早苗が実家に行きたいと

思っているのなら無理はしない。

けど、
離したくないのは確か」

と自分の気持ちを
素直に伝えた。

「うん。私も離れたくない。」
とお互い抱きしめた。