「これなんだが…」 そこには、アキラ名義の通帳 「これが…渡したいものですか?」 「これは、あの子の遺産のようなものだ。まぁ…お小遣いと言っていいだろう。」 「いえ…私にはこれを受け取る権利はありません」 「いや百合菜さん…兄弟の君が受け取らないで誰が受け取るんだ」 「富士野さん…」 富士野さんは通帳と印鑑を渡してくれた