眼帯×CHOCOLATE

ああ、銀ちゃん。

やっぱり銀ちゃんの居場所は此処しかねえよ。銀ちゃんの真意は解らない。けれど、俺達には銀ちゃんが必要なんだよ。

 
「ふんがーーー!」
「いや、ふんがーって」

爽の久しぶりの突っ込みを聞きながら、俺は不味くなったメロンソーダを飲み干した。

「やっぱさ、辛気臭せえのは似合わないって!もうこれコメディじゃなくなってんじゃん!完全にドシリアスモードじゃん!」

ナフキンで鼻を取りながら、要は目をぱちくりとさせる。爽は、やれやれと笑っていた。


「俺達が銀ちゃん信じなくてどーすんだって話だよな。下克上リベンジ決められたんなら、こっちもまた取り返しゃよくね?」

俺の言葉に、爽と要の瞳に光が戻る。


「で、その前にはやっぱさ?」
「大将を迎えに行かねーとな」
「…そーよねエ」

ごつんと拳を合わせて、不敵に微笑んだ。俺達の思いは一つになったよ、銀ちゃん。

「おっしゃ!」

目的が決まったら即、行動!ファミレスを飛び出して俺達は、…てか。もちろん代金は支払い済みだから!ドリンク券までちゃっかり貰ってるから!

「いや、誰に話してんだよ」
「…痛って!」

割と強めの突っ込み(物理)を爽から頂戴して、俺涙目。なんでかね?ちょっとでも場を明るくしようという、俺のバファリンよりも優しい思考は無視ですか?おぅん?

「無視よね、普通」


神よ。

あの、銀ちゃん以外眼中ナシ。な、要が遂に俺に突っ込んでくれたかと思ったけどまてまてまて!そのゴミ虫を見るような目はヤめて?!虫じゃねえよ?!俺!!!