眼帯×CHOCOLATE

 
 
「どうせ、皆には言うてないんやろ?教えてやったらええやん、その眼帯の秘密を。お前が隠しとる秘密をな!」










そう言えば。

銀ちゃんはなんで眼帯をつけているのか教えてくれなかったな。いや、それより何よりも、あまり自分の事を話そうとしなかった。


『何でヤンキーになったの?』
『想像力働かせてみなよ』
『ええぇ~ケチ!じゃあさ、眼帯は?』
『……さあね』

ただ単にからかわれて教えてくれなかっただけだと思ってた。でも、そうじゃなかったのか?教えてくれなかった、言わなかったじゃなくて“言えなかった”のか?

『爽と要は知ってんの?』
『いや、俺らが会った時にはもう眼帯装着済みの銀だったからなー。アレじゃね?意外と銀も厨二病拗らせてンじゃねえの』
『ちょっと爽!聞き捨てならないわねエ!』
『でひゃひゃひゃひゃ!悪りかったって!ほら、銀もなんか言えよ』
『銀ちゃーん!』
『銀さまア!』

あの時の銀ちゃん、どんな顔してたっけ?


『          』


どんな言葉を、言おうとしたの?その、固く閉ざした唇で。確かに紡ごうとした、その、

言ノ葉。