「やっぱり此処にいた!――銀さま!」
銀、サマ?
扉の向こうからぴょこんと現れたのは、ピンク色のメッシュが印象的な、長い髪の毛を緩く三つ編みにしている、何だかお洒落な感じの…
オンナノコ?
あれ、此処って男子校じゃなかったっけか?てか、ウン。学ラン、着てるよな?
「銀さまヒドォイ!どーしてお見舞いに来てくれなかったの?!要ずっと待ってたのにイ!全裸で!可愛いおリボンつけて!待ってたのにイ!」
「…ウザ」
カナメ、と名乗るこの女の子、…いや男の子?ちょ、何かよく分かんねえけども。
兎にも角にも、その可愛らしい風貌の性別不明ちゃんくんさんが、銀ちゃん目掛けて一直線にダイブしていった。うわあ…
「ホント、シバくよ、要」
「イヤン!要は銀さまにシバかれるなら本望!超本望!むしろ縛ってくれエエエエ!」
「素、出てる…」
ギャーギャーと騒ぐ、つっても銀ちゃんは静かに怒って感じの。そんな二人をポカンと眺めていた所、ひらひら、ひらひら。
目の前で上下する、大きな影。
「…あ、ミッツンやっと帰って来たか?」
「んあ?おー、なんか一瞬、ムキムキマッチョなおにいさんと、良いケツしたおねいさんとサンバフルスロットルで踊ってたわ」
「ぶっは!ブラジルまで行ってたのかよ」
「ちょっくら旅行気分的な?」
意味分かんねえと苦笑されながらも、内心ほっとした。てか、爽がチョー普通の人に見える。なにこのミラクルハゲ。



