まあ、そんな事よりも。
銀ちゃんは爽の事をかなり信頼している様で。うじゃうじゃ居るヤンキー共の中、唯一“銀”と呼び捨てにさせている程だ。
あ、因みに俺は特別な。
今も昔も銀ちゃんだから。銀ミツコンビだから。つうか誰も聞いてないか。知ってた。ギョーザにマヨネーズかけて食うと激ウマ!ぐらいどうでも良い情報だって知ってた!
「…はあ」
そんな訳で、
銀ちゃんと爽と俺。この三人で過ごす時間が、必然的に多くなっていたんだ。――今日までは。
「いや~、笑った笑った。…って、ア゙?!」
ひとしきり弄り倒され、ぶすったれていると。爽が何かを思い出したかのように、いきなり濁声を上げて座っていた椅子をブッ飛ばす。そりゃもう、すんごい勢いで。
「やべえ!銀、今日カナ…」
恐らく、言葉半分の所で。
ビリッと電流でも通ったみたいに緊張が走った。先に言葉を発した爽はもちろん、銀ちゃんの目の色が尋常ではない事になっている。ちょ、え、なんなの?
「“アレ”が、来るのか?」
だから、ナニが?
一人完全に置き去りボッチ状態な俺と、不機嫌モード全開の銀ちゃん。そして何故か頭を抱えている爽。うん?だから、マジでなんなのよ?仲間に入れて欲しいな、みたいな?
「なぁ、カナって…」
今、一番の疑問を口にした瞬間。
タイミングでも見計らったんじゃね?ってぐらいの良タイミングで、バシンと荒々しく扉が開かれた。大きく揺れる風。
温度が、空気が、変わる。
銀ちゃんは爽の事をかなり信頼している様で。うじゃうじゃ居るヤンキー共の中、唯一“銀”と呼び捨てにさせている程だ。
あ、因みに俺は特別な。
今も昔も銀ちゃんだから。銀ミツコンビだから。つうか誰も聞いてないか。知ってた。ギョーザにマヨネーズかけて食うと激ウマ!ぐらいどうでも良い情報だって知ってた!
「…はあ」
そんな訳で、
銀ちゃんと爽と俺。この三人で過ごす時間が、必然的に多くなっていたんだ。――今日までは。
「いや~、笑った笑った。…って、ア゙?!」
ひとしきり弄り倒され、ぶすったれていると。爽が何かを思い出したかのように、いきなり濁声を上げて座っていた椅子をブッ飛ばす。そりゃもう、すんごい勢いで。
「やべえ!銀、今日カナ…」
恐らく、言葉半分の所で。
ビリッと電流でも通ったみたいに緊張が走った。先に言葉を発した爽はもちろん、銀ちゃんの目の色が尋常ではない事になっている。ちょ、え、なんなの?
「“アレ”が、来るのか?」
だから、ナニが?
一人完全に置き去りボッチ状態な俺と、不機嫌モード全開の銀ちゃん。そして何故か頭を抱えている爽。うん?だから、マジでなんなのよ?仲間に入れて欲しいな、みたいな?
「なぁ、カナって…」
今、一番の疑問を口にした瞬間。
タイミングでも見計らったんじゃね?ってぐらいの良タイミングで、バシンと荒々しく扉が開かれた。大きく揺れる風。
温度が、空気が、変わる。



