眼帯×CHOCOLATE

パシッと投げ渡される警棒。

「ミッツン、幹部の底力見せてやれー」

爽からの無責任な応援。

そして、




「ミツ、やれ」

銀ちゃんからの冷微笑。

ああ、そうですか!そうですよね!俺って結局こんな運命なのな!マッジで最後の最後までこんな役割なのな!

「解ってるじゃん」
「解ってンじゃん」
「解ってるじゃない」

「ドチクショウ!わーったよ!やりゃあイイんだろ!や・れ・ば!」

警棒を伸ばして、足を止める。そんな俺を見て皆が笑った。


「おいしょー!かかって来いやあアアア!…って、あ、最初はキミィイイ?!」

目の前には、明らかに俺の三倍の体重はあろう巨漢。相撲部屋は黒凰出て真っ直ぐいった信号を左に曲がって次のカーブを右にいって高速乗ってそのままジャンプ!

「ミッツン、漏れてんぞー」
「新入生イジメちゃ駄目でしょ」
「そーだそーだあ」

ケラケラと更に笑う爽と要に、銀ちゃんはまた一口チョコレートを口に含んだ。




「仕方がないな…」