「助けて欲しいなら、そう言えばいい。嘘を吐かれるような、こんな事をされるような付き合い方はして来てなかったつもりだけど」
脳に直接響く、そんな錯覚さえ覚える
銀ちゃんの凛とした声に、虹の身体が大きく揺れたのがわかった。
「助けて欲しくなんか…!」
「意地っ張りだな、虹」
優しく頭に置かれる、右手。
「話、聞くから…」
優しく諭すように喋る銀ちゃんに、俯いてしまった虹。その目の位置から、確かに零れた透明な雫。
「ち、違う!違うんス!ボクは…そんな…」
「虹」
目を細め、頭に置かれた手を必死で払い除ける姿を見て、爽が小さく名を呼んだ。
「虹、おま…」
「違うって証明したいなら、俺をヤればいい」
「ちょ、銀ちゃん?!なに…!」
思わぬ言葉を発した銀ちゃんに、今度は堪らず俺が声を張り上げる。
そんな俺と爽も同じ気持ちだったらしく、ハッキリとした視線を送ってきてくれた。
「さあ、」
胸元のボタンを一つ外し、無防備に両手を広げる銀ちゃん。
「要をヤれたんなら俺の事だってヤれるだろ?来いよ」
「…っ!」
片方だけの瞳。
それでも充分な威圧感、確かな存在感。



