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「何だよ、コレ」

銀ちゃんに送られて来たメールを見ながら、俺達は呆然とした。

送り主は、要。

でも、その内容は明らかに違う。添付されている画像は、要と瞳ちゃんが何処かで監禁されているようなものだし、文章は、


>>こいつ等を無事に帰して欲しければ、幹部だけで白鳳学園に来い


何とも腹立たしくなる文字が満載だった。その、一文字一文字を確認して、銀ちゃんと爽の目の色が変わる。






「ねえ、これフザけてんの?」
「ああ、フザけてんな」

「?!」

バキバキと指の骨を鳴らしながら、ゆらりと立ち上がる二人。その、尋常じゃない様子に思わず制服を引っ掴んだ。

「ちょ!ちょっと待った!コレ完全に罠じゃね?!確実に罠じゃね?!」

普段なら銀ちゃんがストッパー役なのに、瞳ちゃんまで巻き込んでしまった事が許せないのか、バチ切れしている。

うん、これはもう俺が止めるしかないよね。頑張るしかないよね。

だってこのままいくと、二人が通った後は屍の山になりそうだもの。屍処理班になりそうだもの。誰が?俺が。

「一旦落ち着こう!取り敢えず座ろう!作戦を練ろうよ!なあ、銀ちゃん!爽!」