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いつもと同じ朝、いつもと同じメンバー、じゃ、なかった事が全ての始まりだった。


「あれ、要まだ来てねーの?」

毎度お馴染み、美味しそうにイチゴオレを飲んでいる爽に尋ねると、一瞬考える素振りを見せて首を傾げる。

「いや、何も聞いてないけど」
「知らねえなら知ってる風な感じ出すなよなー。あ、銀ちゃんは何か聞いてんの?」

今度は、銀ちゃんの方へ質問を投げかけた。すると銀ちゃんは、俺に向かって徐にスマホを投げつけて来る。




>>今日は用事が出来たので、学校をお休みしますね(*´pωq`)浮気したら許さないんだから!!(○`ε´○)銀さまの要より❤❤❤


彼女かよ!

と、思わず突っ込みたくなるオーラ全開のメールに堪らず吹き出した。そしてそれと同時に安堵する。

「なんだ、心配して損したな」
「……不快だ」

銀ちゃんはご機嫌斜めだったけど、俺と爽は顔を見合わせて笑った。けれど、この時に気が付くべきだったんだ。

「用事ってなんだろなー」
「まあ、明日には来ンじゃね」

「……不愉快だ」

要が今まで、休む日をメールだけで済ませるだなんて。して無かったという事に。