眼帯×CHOCOLATE

ゆっくり、ゆっくり、

そのコップは銀ちゃんの頭上に落ちて行き。銀色の綺麗な髪の毛を濡らしていった。

瞳ちゃんの顔が青ざめる。

「…すっ!すす、す…すみま…っ」

今にも泣き出しそうな声で、謝るか細い声を。銀ちゃんが笑顔で制して、雰囲気を変えた。

「いいよ、タオルだけ貸して?」

銀ちゃんの手は瞳ちゃんの頭の上に優しく置かれ、その声も凄く優しい。ちょっとジェラシー。あ、いや、変な意味でじゃなくて。断じて違う。マジで。

「ひぃ、銀さまをバスルームまで連れて行ってあげて?銀さま、ベタベタになっちゃうから、シャワーを浴びて来て下さいな」

にっこりと微笑みながら言う要に、瞳ちゃんは頭が取れそうな程の勢いで首を縦に振った。

「あー、じゃあ悪いけど借りるよ」
「なんなら要も「黙れド変態」

食い気味で一刀両断された、要の言葉。でも、そのおかげなのか、瞳ちゃんの顔からは青さが少し引いていた。流石は兄貴ってところかな。


「いってらー」

俺は手を振りながら、銀ちゃんと瞳ちゃんの後ろ姿を見送る。

あんなのを見ると“恋”も悪くねえなー、なんて。思っちゃったりなんかもして。

「性春っスね」
「そうそう、青春」

って、マテマテマテ!ちょっと虹くん?!お前の漢字アウトだから!それNGだから!